上藻別駅逓所

上藻別駅逓所は紋別市から遠軽町丸 瀬布に向かう約20㎞ほどの場所にあり、
大正15年に建築された北海 道開拓時代の運輸・通信・宿泊を一体とした建物です。
現在は上藻別駅 逓保存会により修復され、開拓資料や鴻之舞金山資料などを
展示し無料 開放しています。平成20年10月には国の登録有形文化財になりました。
>>上藻別駅逓所

上藻別駅逓の歴史
1926年(大正15年)に官設の駅逓所として建てられ、1934年(昭和9年)に増築されました。高地
昇氏が駅逓取扱人として営業しました。駅逓所とは人馬継立と旅人宿泊など運輸・通信・宿泊を一体とし
た明治以降の北海道独特の制度による建物です。入母屋造鉄板葺平屋建の本館と、寄棟造鉄板葺2階建
の増築部からなり、外壁は下見板張で、2階窓には装飾的な額縁をつけ、内部は中廊下式で客室等を配し
ており、延べ面積は301.4㎡です。紋別地方で現存する唯一の駅逓建造物で、戦前の北海道独特の建築形
態を有する代表的な古建築物です。上藻別駅逓所は1940年(昭和51年)駅逓業務を廃止し、高地旅館
として1949年(昭和24年)まで営業した後、住宅として使われました。その後、上藻別駅逓保存会に
より修復され、現在は開拓資料や鴻之舞鉱山資料などを展示し、公開活用されています。2008年(平成
20年)には韓国映画のロケが、この建物で行われました。昔の形態をよく残しながら、駅逓の歴史を伝え
ており、歴史的に貴重な駅逓建造物で、国土の歴史的景観に寄与しているとして、2008年(平成20年)
10月に国の登録有形文化財(建造物)になりました。

お問い合わせ先:上藻別駅逓保存会(オホーツクさろん)
TEL:0158-27-5515
北海道紋別市上藻別297-1
◆公開期間:4月末~11月末
◆開館時間:9:30~15:30
◆休館日:月曜日
◆料金:無料